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Camerata ‘’Satsu’’ Da Nemo
オペラ誕生の原点をたどる
―1600年初頭のイタリア「新音楽」―
第1回 ソロ・マドリガーレとキタローネ
辻康介(声楽) 上田朝子(キタローネ)



最初期のオペラの傑作、《オルフェオ》(クラウディオ・モンテヴェルディ作曲 )初演前夜、舞台はフィレンツェやマントヴァの宮廷や貴族の館、バルディやコルシ、ゴンザーガやメディチといった名家が主催した文人や芸術家と貴族の集まりです。バルディ主催のそれはカメラータと呼ばれ、ここで彼らは古代ギリシア音楽のアイディアを援用し「新しい音楽」を作り出し、彼らの部屋から「オペラ」の歴史が始ます。

それまでの古典的ルネサンス音楽がいわば合唱の編成を基本としたのに対し、「新音楽」では台詞の延長のような歌や、言葉を音で描き出す歌を楽器演奏とともにソロ歌手が繰り広げました。この「新音楽」の伴奏に欠かすことの出来ない楽器がキタローネで、構造としては長い低音弦を付加したリュートと言えます。「新音楽」では言葉の情感を表出するために作曲技法も大胆になりましたが、そこにはこのキタローネならではの調べも顕著です。

第1回目は、ソロ・マドリガーレと呼ばれる音楽の様々な特徴を、キタローネとの関係で解きほぐしながら、ともに歌手で作曲家だったペーリJacopo Periとフランチェスコ・ラージFrancesco Rasiに焦点をあてたプログラムをお届けします。ペーリは歴史上最初とされる「オペラ」を作り、ラージはそのペーリのオペラ「エウリディーチェ」で歌い、初期オペラの傑作―モンテヴェルディ「オルフェオ」の初演ではオルフェオ役を歌いました。そして、二人ともキタローネの名手でした。

ちなみに、当時の宮廷音楽家の社会的な身分は、実のところ、貴族に仕える使用人・召使でしたが、ペーリやラージの場合は、本人たちが貴族・名門の出身でした。西洋音楽の歴史を決定的に方向づけた劇的音楽は、ルネサンスの館の小さな部屋から始まりました。暫くの間、ギャラリー册で彼らの音楽をじっくり愛で味わいたいと思います。

辻康介



演奏予定曲

あなたは眠るTu dormi
(ペーリ)

テルシッラよ待ってFerma Tersilla mia
(ラージ)

フィレンツェの調べによる変奏曲
(ピッチニーニ/カプスベルガー) 





会場:ギャラリー册

東京都千代田区九段南2丁目1−17
(東西線・半蔵門線・都営新宿線 九段下駅徒歩10分)

開催日時

2026年2月6日(金)

昼の部
13時45分 開場
14時00分 開演
15時30分 ― 16時00分 交歓
16時15分 ― 閉会

夜の部
18時45分 開場
19時00分 開演
20時30分 ― 21時00分 交歓
21時15分 ― 閉会

参加費 昼の部 夜の部 各回 8,000円(税別)
※ 簡単なフィンガーフードとドリンクをご用意しております。

お申し込み

下記のリンクのページからお申込みください。
ギャラリー册のページへ

[料金]
○各回 8,000円(税別)


東京都千代田区九段南2丁目1−17 / 東西線・半蔵門線・都営新宿線 九段下駅 2番出口徒歩10分、千鳥ヶ淵緑道沿い向かい側



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